
梅雨に入ったものの夏のような暑さが続いて、暑さが嫌いな身に堪えます。
春~初夏講座の最後は六義園で行いました。6/21(土)と6/25(水)の2回を予定していましたが、水曜は前回に続いてあいにくの雨天で中止となりました。皆さんにアジサイのスケッチを楽しんで頂きたかったのでとても残念です。それでも、先週の土曜に1回だけでも実施することができて良かったです!
六義園は元禄の時代に川越藩主・柳澤吉保が築園した回遊式築山泉水の大名庭園で、池をめぐる園路を歩きながら移り変わる景色が楽しめる趣のある庭園です。枝垂れ桜やツツジで知られ、その時期には講座でもよく訪れますが、今回は盛りのアジサイの咲く風景を描こうと予定しました。
花の咲く風景は室内で切り花を描く静物と異なり、花全体や景色全体を捉え、花と重なり合うものとの関係を注視しながら描き進めることが大切です。また、花に対して自分がどこに立って描いているかも意識して描き進めます。どこが近くてどこが遠いか、どこが明るくてどこが暗いかを常に意識して、強弱をつけて描き進めることで遠近感と立体感のある絵になります。ただ花がきれいだからと花を一生懸命描いても、その場の花の咲いている風景は表現できません。
当日は夏のような暑さで、日陰を選んで描くこと、水分をこまめに摂りながらあまり無理をしない様に注意喚起をしながら、受講者の方個々にアドバイスをして回りました。いい構図の位置では日差しが強かったり、日陰で涼しそうな位置からはアジサイが良く見えなかったりと描く位置に苦心をしましたが、皆さん日陰を選んでアジサイのスケッチを楽しみました。
木陰を選んで風も少しあったので、思ったほど暑さを感じず終えることができました。今回も暑い中をご参加頂いた受講者の皆さんに感謝です!